生活習慣病外来(高血圧・脂質異常症・糖尿病)
生活習慣病…と聞くと、なんとなく「日頃の不摂生に気をつけなければいけないレベルの病気」というイメージを持ってしまいがちです。
でも、日本人の死因で上位を占めるがん・心臓病・脳卒中は、生活習慣病が原因となることがほとんど。特に怖いのは、この生活習慣病、「サイレント・キラー」とも呼ばれ、自覚症状がないまま進行が続くことです。
また、一度なってしまうと「完全に治る」ことはなく、今以上に悪化させないように、病気と付き合っていくことになります。
そのためには、生活習慣や食生活のアドバイス、薬物治療によって生活習慣病を良好にコントロールしていくことが重要です。
高血圧
血圧とは、血液が血管を通る時にかかる圧力のことです。
血圧が高いということは、常に血管に強い圧力を与えていることになります。そうすると血管は、圧力に耐えるために血管の壁を厚くします。そのため、血管が硬く狭くなってしまい、血液が通りにくくなり、動脈硬化を引き起こします。
高血圧には特に自覚症状はありませんが、心臓病や脳卒中は高血圧による動脈硬化が原因となって突然発症することが多いので、病状が進行する前に早期発見することが大切です。
脂質異常症
脂質異常症とは、血液の中の中性脂肪やコレステロールが多い病気です。中性脂肪やコレステロールといった脂質が増えることで、血管の内側に脂質がたまり、血管が詰まりやすくなってしまいます。
こちらも高血圧同様、特に自覚症状はありませんが、心臓病や脳卒中は高血圧・動脈硬化が原因となって突然発症することが多いので、病状が進行する前に早期発見することが大切です。
糖尿病
糖尿病とは、すい臓で作られる「インスリン」というホルモンがうまく働かなくなって、血液の中に含まれる糖分が高くなり、それがずっと続く病気です。
糖尿病の原因にはいくつかありますが、日本人のほとんどは、2型糖尿病と呼ばれる、食事や運動などの生活習慣が関係している場合が多いタイプの糖尿病です。
高血糖が続くと小血管障害による神経障害(壊疽)・網膜症(失明)・腎症(透析)、大血管障害による心臓病・脳卒中が生じます。
参考サイト
- 厚生労働省:生活習慣病を知ろう
- URL:http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/seikatu/
- 糖尿病、脳卒中、心臓病、脂質異常症、高血圧、肥満など、病気ごとにその原因と治療法が、マンガや対話形式で説明されています。