ピロリ菌外来
ピロリ菌は、胃炎・胃がんの原因
日本人の2人に1人がピロリ菌陽性
日本は先進国の中でピロリ菌感染率が飛びぬけて高く、2人に1人が感染しています。
ピロリ菌に感染した人が必ず胃がんになるわけではありませんが、ピロリ菌が原因となって起こる慢性胃炎から、胃がんの大部分が発症します。
胃がんの予防には、ピロリ菌の除菌が最優先です。
ピロリ菌=発がん因子
1994年にWHO(世界保健機構)は、ピロリ菌は「確実な発がん因子」と認定しました。これは、タバコやアスベストと同じ分類に入ります。
また、日本ヘリコバクター学会 は「ピロリ菌を除菌することにより胃がんが予防されることが確実であると判明したため、感染者全員に除菌を強く勧める。」とも勧告しています。
「早い段階での除菌」が胃がん予防のキーワード
除菌による胃がん予防の効果が、特に出やすいのは、感染の初期(胃の粘膜が萎縮する前)です。
日本では胃カメラによって胃潰瘍・十二指腸潰瘍、慢性胃炎であることがわかった場合…感染の後期でのみ保険適用となりますが、感染期間が短ければそれだけがんになっていくリスクが減るため、感染がわかった段階で除菌をすることが大切です。
検査方法
ピロリ菌への感染検査は、胃カメラ(上部消化管内視鏡)を行うときに、胃の粘膜を採取して検査する他に、尿・便・血液・呼気(吐いた息)などで検査することができます。
もっとも安価で、簡便で、非侵襲的な(身体に害がない)検査は、尿検査です。
長良内科クリニックでは、基本的に尿検査でのピロリ菌判定を行っています。15分で感染有無が判明します。
治療の流れ
ピロリ菌の感染がわかった場合は、除菌治療をします。
ボノサップという3つの薬の組み合わせを1週間、1日2回飲むだけです。
1か月後に持参いただく便検査にて10分で除菌成否が判明します。
ちなみに、当院でのボノサップの除菌成功率は9割。
残念ながらボノサップで不成功だった場合でも、その後に別の組み合わせを1週間服用するとほぼ全例で除菌できます。
費用
- 検査を受け陰性だった場合
2,140円 - 検査を受け陽性であり、除菌治療を行う場合
初回6,500円、次回4,120円。 - 他院で既に検査を受け陽性であり、除菌治療を行う場合
初回4,360円、次回4,120円。
除菌治療を行う場合、調剤薬局で薬代に別途5,000円程度かかります。
なお当院に限らず、直近1年以内に胃カメラ検査を受けられた方は、保険が適用されます。
ピロリ菌除菌をするなら、確実に!
ピロリ菌は不十分な除菌治療によって除菌不成功に終わるとその後はさらに抗生剤が効かないように強化されてしまいます。
除菌治療は長年にわたる充分な治療経験を持ち、日本ヘリコバクター学会に認定された専門医で受けるべきです。
ちなみに、長良内科クリニックの院長は、日本ヘリコバクター学会のピロリ除菌専門医です。安心して当院にお任せください。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍に加えて、慢性胃炎の方も保険で治療ができます。
平成25年2月22日より従来の胃・十二指腸潰瘍に加えて、慢性胃炎も保険治療の対象となりました。
ただし、内視鏡検査を受けることが必要で、内視鏡検査を受けない場合は自費診療となります。