忙しい現代人のための生活習慣病新予防法
フリーマガジン岐阜咲楽様から、岐阜県で最も有名な生活習慣病クリニックとご評価いただき、生活習慣病に関する取材を受けました。 2019年12月号に記事が掲載されました。


2019.12.03 | ブログ | コメントはまだありません
将来起こりうる健康問題の予防
外来診療とは外来で提供されているあらゆる医療ケアを指します。
その目的は「現在ある疾患の治療」と「将来起こりうる健康問題の予防」です。
最近の医療の進歩により、がん・心臓病・脳卒中・肺炎など多くの病気が予防できるようになりました。
予防は一次予防・二次予防・三次予防に分けられます。
一次予防とは病気にならないようにすること。
・予防接種でインフルエンザと肺炎を予防します。
全年齢が毎年10月にインフルエンザワクチン、65歳を超えたら肺炎球菌ワクチン。
・肥満であれば、食事や運動を見直して減量することで動脈硬化やがんを予防します。
個別の目標を立てるなどの減量支援。
・喫煙者であれば、禁煙することで動脈硬化やがんを予防します。
チャンピックス内服による禁煙治療。
・ピロリ菌陽性であれば、除菌することで胃がんを予防します。
ランサップ内服による除菌治療。
二次予防とは早めに病気を見つけること。
・健康診断で動脈硬化の危険を確認します。
高血圧・脂質異常・糖尿病に関する身体計測と血液検査を行う特定健診・すこやか健診。
・がん検診で治癒可能ながんを確認します。
大腸がんに便潜血、前立腺がんにPSA、乳がんに乳腺撮影、子宮がんにPapスメア。
三次予防とは病気の合併症を防ぐこと。
・高血圧・脂質異常・糖尿病をコントロールして、それらの合併症である心筋梗塞や脳梗塞を予防します。
当院は総合的な健康管理であなたとご家族を病気からお守りいたします。
2015.04.07 | ブログ | コメントはまだありません
米国糖尿病学会の糖尿病診療ガイドライン改訂
Medical Tribune 2015年1月1,8日 Vol.48 No.1,2
米国糖尿病学会が2015年版の糖尿病診療ガイドラインを公表しました。
今回の改訂で注目されることを列挙します。
①2型糖尿病患者の血糖降下療法アルゴリズム。
3カ月間でHbA1cが目標値を達成できない場合は次の段階へ進む。
1.健康的な食事、体重管理、身体活動の増加、糖尿病教育、単剤による治療開始(メトホルミンに限定)
2.2剤併用療法(SU・TZD・DPP4・SGLT2・GLP1・基礎インスリンのいずれか)
3.3剤併用療法(SU・TZD・DPP4・SGLT2・GLP1・基礎インスリンのいずれか)
4.注射製剤併用(メトホルミン+基礎インスリン+食前インスリンまたはGLP1)
当院では昨年から既にメトホルミン、DPP4、SGLT2の順で併用しています。
やむを得ず注射剤併用を要す方には、従来の強化療法であるメトホルミン+基礎インスリン+食前インスリンの方も多数おられますが、新規ではメトホルミン+基礎インスリン+GLP1を用いています。
②すべての糖尿病患者に対して脂質異常症がなくてもスタチン療法を推奨。
スタチン療法が脂質目標値にかかわらず予防として推奨される時代がいよいよ到来しました。
当院では今後も保険診療に基づき脂質異常症に対してのみスタチン療法を行いますが、保険適応の動向に注目していきます。
③通常は25である肥満指数BMIのカットオフ値をアジア系米国人では23とする。
一般人口に比べてアジア系ではより低いBMIでも糖尿病リスクが上昇するという知見に基づく推奨です。
日本人においても肥満の方が減量する際には25で満足することなく23を目指すべきだと考えられます。
2015.01.15 | ブログ | コメントはまだありません
岐阜県における定期予防接種の広域化
65歳以上の方がインフルエンザ予防接種を受ける際は居住の市町村から助成があり安価に受けられます。
ただし、従来は助成が受けられるのは居住の市町村の医療機関を利用する場合に限られていました。
居住地と異なる市町村の医療機関に通院している方は居住地の医療機関に別途受診する必要がありました。
この不便を解消するため岐阜県が平成25年4月から広域化予防接種事業を開始しました。
岐阜県内に居住の方は住所地以外の医療機関でも定期予防接種を受けることができるようになったのです。
当院は岐阜市以外の市町村からも多くの方に通院していただいております。
その方々にも当院で助成を用いてインフルエンザや肺炎球菌の予防接種を受けていただけます。
患者様にご不便をおかけせずに済むようになり行政には大変感謝しています。
2014.11.15 | ブログ | コメントはまだありません
肺炎球菌ワクチンの定期接種化における岐阜市独自の助成対象者
平成26年10月1日から高齢者を対象とした肺炎球菌ワクチンが定期接種となりました。
予防接種には定期接種と任意接種の2種類があります。
定期接種:対象年齢の接種費用には公費助成が行われる。
任意接種:被接種者の自由意思による接種。
国が定めた対象者は下記の通りです。
(1)65・70・75・80・85・90・95・100歳となる方および101歳以上の方
(2)60歳から65歳未満の方で、心臓、腎臓、呼吸器の機能に自己の身辺の日常生活活動が極度に制限される程度の障害やヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害がある方
岐阜市独自の対象者は下記の通りです。
岐阜市に住民登録があり、
(1)平成27年3月31日までに65歳以上となる人(昭和25年4月1日以前に生まれた人)
(2)60歳以上65歳未満で、心臓、腎臓、呼吸器の機能障害またはヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能障害があり、身体障害者手帳1級に相当する人
すなわち、岐阜市は65歳以上であれば5歳毎の節目の年齢になるのを待つことなく何歳の方でも助成してくれます。
肺炎球菌ワクチン製薬会社の担当者様にお聞きしたところ、このような自治体独自の助成を行うのは岐阜県内では岐阜市のみだそうです。
肺炎球菌ワクチンの定期接種化を伝えるテレビCMを見たという方々から頻繁に質問をいただいています。
多くの方に有益な情報だと考えてこのたびブログ記事にしました。
助成開始後まもないですが大変な反響で、既に多くの方が当院で接種されています。
参考までに、当院ではインフルエンザワクチンは翌年春まで在庫を欠かさず予約なしでいつでも接種させていただいています。
一方、今回記事に取り上げた肺炎球菌ワクチンは取り寄せが必要なため電話での予約をお願いしています。
接種回数:1回
接種費用:自己負担4,000円を医療機関の窓口で支払(生活保護世帯の人は無料)
持ち物:氏名・住所・年齢が確認できるもの(健康保険証など)
2014.10.21 | ブログ | コメントはまだありません